化学物質過敏症の患者は、ごく微量でも症状が出るので、この程度の対策では、ホルムアルデヒドに過敏症のある人が、本当に安心できるとは思えません。しかし、それでは、われわれ住宅建築にかかわる者として、まったく手も足もでないのでしょうか。そうともいえないのです。住宅建材から化学物質が発生するのを止めることは不可能でしょう。しかし、それを追いやる方法を考えればいいのです。つまり、できるだけ換気回数を増やす設計にしたり、二十四時間換気システムを導入するなどして対処することは可能でしょう。その際には、設備設計者との打ち合わせが必要です。化学物質過敏症を持つ方は、あらかじめその旨を意匠設計者に申し出て、さらに専門的な話し合いを設備設計者と持つことが、流行の言葉に惑わされ、妙な商品を掴まされるより、ずっと賢い方法といえるでしょう。
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