日本縦断!不動産情報マニュアル

二十一世紀は質の世紀

2011.10.14

最近は、使い捨ての時代から循環の時代へといわれ、それにふさわしい家づくりを考える必要性も生じてきた。設計の思想、材料の選び方、施工会社の選定、竣工後のメンテナンスの手段などを含めて、耐久性をもたせるための方法を十分に考慮しなければならない時期にきたといえる。二十一世紀とはそんな時代である。また、核家族化も限界まできており、「数」としての住宅は満たされている。これからは「質」をいかにつくり出すかに視点が移っている。ハイセンスに飾られたショールームに心をときめかすより、長い目で見て“本当にいいものは何か”を見極めるため、技術的な判断をする物差しをもつことが重要だ。さいわいにして私は、国内外の遺跡調査に取り組んで先人たちの知恵の数々を目のあたりに学ぶ機会を得た。また、極めて高い耐久性を求められる大型建造物をいくつか手がけることもできた。これらはあえていうならば千年は自信をもって保証できる「千年建築」である。おそらくは二十二、二十三世紀、あるいははるかその先三十一世紀になっても、何らかの形で使われ続ける建物として、実際に設計や計画をして、つくりあげたものである。

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