建築や住宅について書かれた本は多い。その設計法そして建て方とインテリアを含めて、たぶん書店の本棚一つ分より溢れるほどであろう。しかし住まい方ともなるとぐっと少なくなり、ましてや「住まい学」なる用語も学問もない。私が職業とする建築学の分野にしても、構造を始めとする技術と計画と設計に関する機能論に終始し、こと住まいそのもの、そして住まい方についての教本や研究論文は皆無に等しい。従って住宅をつくる建築家も、また企画生産する住宅メーカーの設計者たちも、この件に関しては暗中模索で各自の主観と小規模な調査に頼るしかあてがないのである。
[参考情報]
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このことは他の分野の例のごとく、先進諸国追従の姿勢に陥りやすく、結果、西欧化されて行くことになる。特に住宅は、その外観やインテリアというように、形や色が歴然としているので模倣もしやすく、器用な日本の技術者は西欧のそれよりももっと西欧化した住宅もつくってしまう。これ以上の感想は、私の言を待つより街の住宅展示場に行かれれば瞬時にしておわかりになることと思う。