結露、ダニ、カビ、耐久性の不足、化学物質によるアレルギーの問題……など、日本の住宅は「高断熱・高気密」化がすすむに連れ、これまでになかった新しい問題をつぎつぎと生み出してきたことは確かです。しかし、これらは「高断熱・高気密」そのものが悪いのではなく。そのメリットを十分に実現できない技術の未熟さにあるといったほうが適切だと、私は思っています。価格を安くするために、桂や乾燥していない生木を使ったり、構造強度に対する設計上の配虚不足があったり、現場での施工が粗雑であったり、風土も気候も輿なる地方に、一つの工場で画一的に生産した材料とて法で対処したり……などなど、原因はさまざまです。私たち生活者の側にも依存があります。クルマの燃費はリッター何キロ走るかなどと気にするくせに、住宅で消費するエネルギーの効率を話題にする人がどれくらいいるでしょうか。
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