グループ化ねらう橋建協、業容拡大めざすPC建協橋梁業界では、鋼鉄製橋梁の談合事件、独占禁止法の改正などの流れを受けて、激しい価格競争が繰り広げられている。競争激化の逆風吹く中、業態構造の改編に向けた取り組みが動き始めた。2006年9月に日本橋梁建設協会(橋建協会長)、07年5月にプレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協会長)が相次いで新ビジョンを策定した。これを受けて、会員各社は動き始めており、将来的な統合・再編も視野に入っている。
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橋建協とPC建協のビジョンの共通点は、現在のビジネスモデルからの脱却と新たな事業形態の可能性を指し示したことだ。一見すると同様の方向を向いているように思えるが、実は両業界のめざす道は大きく異なる。橋建協の再生ビジョンでは、(1)現状の事業形態継続(2)総合エンジニアリング化(ゼネコン化)(3)製作専門や架設専門など事業領域の特化・を選択肢としてあげた。PC建協は、(1)事業内容の再構築や同業者との経営統合なども含めた現状事業を継続(2)地域の特化や保全分野への特化、系列化などの事業対象絞り込み(3)異業種との経営統合一の3点を提示した。橋建協の再生ビジョンは、業界内でのグループ化や他業種との連携(=取り込み)がねらいだ。計画から建設、管理まで一賞した保全事業でのコンサルタント会社との連携を提案し、詳細設計付き工事発注の拡大を発注者に強く要望した。設計と施工の在り方を検討する研究会も建設コンサルタンツ協会と立ち上げた。さらに、業界内での工場共有化も見据えた工場認定制度創設の提案も盛り込んでおり、検討を進めている。PC建協の中期ビジョンは、地域ごとの工場の共同運営など合理化の必要性を指摘し、コスト縮減策として材料や資材の共同購入なども検討課題にあげるなど、業界内のグループ化につながる案を明らかにしている。その一方で、建築分野へのPC採用拡大を大きな柱の1つに掲げ、資材の集中・共同雌買やメーカーとの年間契約などの可能性を示した。PC建築物の確認審査判定員資格取得者拡大のほか、部材製造基準整備や認証制度の採用も視野に入れて取り組む。「業界外」への拡大に主眼を置いているのが、PC建協のビジョンの特徴で、会員各社も建築へのプレキャスト・プレストレスト・コンクリート(PCaPC)活用に注力し始めている。